最近あるメーカーさんで完成検査の工程にての問題が話題に上がってますが、
完成検査って何のことかわからんと思うんですよ。
私ら整備士にはなじみのあることなんですが、車検時と新車完成時の検査にどんな違いがあるかわからないのですけど、
車検時の完成検査ではこんなことしてますよ!
整備工場の検査員って何しているのか?
整備士としてなので、新車完成時ではないのですが車には車検なんてものがつきものですよ。
これは車検の工程の一部と考えてほしいのですが、点検をして悪いところがないかを整備士が見ます。
そのあと、自動車検査員が車の下回りを見て最終確認し、そのあとはテスターに回して車の性能が基準値をクリアしているか?
クリアしていたなら、車検証の代わりとなる適合証というものを発行する。
国の業務の手助けをしているわけなんですね!
手助けというところがポイントで、車検証は今のところ陸運事務所しか発行できないんです。
ただ全部の車を陸運事務所に持っていくとなると、かなり手間暇かかるので指定整備工場という国から認められた整備工場が業務の委託をしているということです!
その責任を検査員の人たちが背負っていることになります!
車検後の完成検査はこんなことをしてます!
自動車検査員の仕事内容はなんとなくわかったかと思いますが、
それを細かく見てみると、下回りの点検って何?
とか、テスターにかけて何見てるの?とか思いませんか?
そんな気にならないですかね?でも勝手に説明させていただきます!
下回り見るとき、整備士が点検や修理した箇所の増し締め確認などは当たり前なのですが、
その他にも、整備士が他に悪いところを見落としていないか?水漏れや排気漏れ、オイル漏れなどが無いかを確認しているんです。
あとは車の下回りについているボルトナットのゆるみが無いか?など自動車検査員が点検するところは多くあるんです!
よく私も検査員の人に指摘されたりしてました(笑)
新車完成時の検査もこんなことしているんじゃないかとは思うんですよね!
せっかく納車された車のボルトが緩んでいたりしたら大変ですもん。
検査員の人のこの作業はとても重要と思っています。
あとテスターにかけるとかの作業ですが、
ブレーキの利き具合、スピードメーターの誤差、排気ガスが環境基準に満たしているか、ライトの明るさが適正か?
とか走行時を想定して車を点検してます。
下回りも問題ない、基準値も大丈夫!
となると初めて適合証が発行できるんです!
その時もちゃんと自賠責がかけられているかとかの確認などもしているんです。
国の業務を委託していると言ことでかなり責任重大で大変な作業なんですよね。
最後に
検査員の仕事というのが少しは理解してもらえましたかね?
結構責任重大で大変なんです。
車検時と新車完成時とでは微妙に違うところも見ているかもしれないんですが、
どちらも大変な仕事なのは違いないと思うんです。
では今回はこの辺で!